歴史ある姫路の皮革産業
姫路の皮革

日本有数の皮革産地・姫路

全国有数の皮革産地である兵庫県。その中でも姫路市には「タンナー」と呼ばれる皮革製造工場が密集し、一大産地としても大変有名です。姫路市内だけでも数十ものタンナーがあると言われています。

1000年以上昔の平安時代から続くという姫路の皮革づくりは、戦国時代の武具や馬具にも使用されるという古くからの歴史が存在します。その品質は確かなもので、姫路で生産された牛革は日本の約7割のシェアを誇るほどです。

革を鞣(なめ)す

動物の皮は柔軟性に富み、非常に丈夫なのですが、そのままでは腐敗してしまいます。そういった腐敗などの変化を抑えるために、植物樹液や薬品を用いて加工をすることを「鞣(なめ)す」と言います。
また輸入された原皮から毛や汚れを落とし鞣していく人のことを「タンナー」と言います。ちなみに「かわ」という字には「皮」と「革」がありますが、鞣す前の原皮のことを「皮」、鞣した後は「革」に変化します。
この「鞣す」作業には様々な工程があり、どれも高度な技術を要するものばかりです。

鞣す際には「なめし剤」と使用しますが、現在では植物由来成分である「タンニン」と、塩基性硫酸「クロム」が主流となっています。
どちらが良いという訳ではなく、革の種類によって、使い分けたり調合をして鞣したりと、状況に応じて変えることが重要です。
その見極めをするのが「タンナー」であり、そこがそれぞれのタンナーの特徴にもなります。
各タンナーのもとで鞣された革から、様々な製品が出来上がっていくのです。

革製品のお手入れ

手入れの方法は製品によって変わってきますが、ここではバッグや小物についてご説明いたします。

水に濡れた場合

雨など水に濡れてしまった場合は、乾いたタオルで叩くようにして水気を取り風通しの良い場所で陰干しをします。濡れてしまった革は熱に大変弱くなってしまいます。ストーブやヒーターの近くなどで乾かさないようにして下さい。乾かした後に変形してしまう場合がありますので、できるだけ形を整えてから乾かしてください。

また革の中の油分が不均一になり、部分的に硬くなってしまうことがあります。その場合は製品指定のクリームを柔らかい布などでバランスよくなるように均一に擦り込みます。
目立たない部分で試してからのご使用をお勧めします。

汚れ落とし

普段は柔らかな布でから拭きをしたり、ほこりを落とす程度で大丈夫です。
手垢や油などの汚れが目立つようになってきたら、指定のクリーナーを使用して柔らかな布で拭きとってください。
こちらも目立たない部分で試してからご使用ください。

保管に関して

長く保管する際には、汚れやほこりを落としてから保管することが重要です。
十分に落としてからでないとカビが生えたりする原因にもなってしまいます。
天気の良い日に陰干しをして、乾いた状態で保管ください。

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