シンプルな形にこだわりの作り
「萩焼」にこだわらない小川さん作の茶碗です。

◆大阪出身の小川さんはとても気さくで明るい方。そんな小川さんの作品は「萩焼」という概念にとらわれることなく、信楽の陶芸技術を取り入れ「土を生かす・土と遊ぶ感覚」で作陶活動をされています。
作られる作品も、ただ釉薬を掛けるだけでは面白くないと一部分を焦がすなど小川さんの遊び心が随所に表れています。
また小川さん本人も様々な場所で個展・グループ展を開催しており、作っては出て作っては出ての忙しい日々を送られています。精力的に活動される小川浩延さんの陶器の世界をぜひお楽しみください。

【ご使用上の注意】

萩焼は吸水性に富み、茶慣れがよく「萩の七変化」と言われるように様変わり致します。その反面使い初めには多少水分が漏れることがあります。大抵の場合はお使い頂くうちに漏れが収まりますが、止まりにくい場合は重湯やゼラチンなどを溶いたものを入れて頂きますと漏れの止まりが早くなります。
「焼物の半分は使い手が作る」と申しますので、漏れを止めることも焼物を育てる一つとしてお考え頂けると幸いです。

【茶道具としても使える?】

特に茶碗などはお茶道具によく使われている高台の形となっております。小川さんの作る食器のほとんどは茶道具としてもお使い頂けるとのことです。
もともと萩焼自体が茶道具に適した土を使用していたということもあり、茶陶として有名になっていきました。
萩焼は土が粗いため、浸透性・保水性・吸水性がよく貫入から水分が侵入し、内部から表面へと浸透していきます。使い込むほどに表面の色合いが変化していくため「萩の七変化」とも呼ばれています。萩焼独特の味を長年にわたって楽しめるというのも特徴の一つです。