琉球ガラスの特徴。
琉球ガラスの特徴と言えば、まずはその「技法」と「原料」について分けることが出来ます。
作成の過程で、違う原料を混ぜたり細かい製法に違いがあったりしますが、大きく2つずつに分けてご説明をさせて頂きます。
1.「原料」について
琉球ガラスに使用されている原料には、大きく分けて2種類がございます。
1つは「廃瓶」、もう1つは「原料ガラス」です。
「廃瓶」については戦後、米軍から出るコーラやビールの瓶を用いて作られていました。
現在でも廃瓶を用いて作っている工房がありますが、廃瓶自体が少なくなってしまい、手に入りづらい工房もある程です。
また「原料ガラス」に関しては、化学物を使用して色を出すという技法です。
青であれば「酸化コバルト」、また「酸化胴」や「酸化クロム」などを使用し、混ぜる割合から細かく色合いを出して行きます。
2.「技法」について
こちらも大きく分けると2つの技法があります。「宙吹き法」と「型吹き法」です。
「宙吹き法」は高温で溶けた鉄をパイプの先に巻き取り、そこに棒を使って息を吹き込み形を生成していくという技法です。
吹き込む息の量や勢いによって形や大きさを自由に変えることが出来る、まさに職人にしかできない技法です。
「型吹き法」は型(素材は木や鉄)に熱して柔らかくなったガラスを、その型の中で吹き込み形を生成していく技法です。
こちらの最大の特徴は同じ形のものがいくつでも作ることができるという点にあります。
どちらの技法にも特徴があり、同じ工房でも作る形によって技法を変えて制作するという点も琉球ガラスならではです。
他にも「つぶつぶ」がついていたり、オリジナルの色合いを開発したりと、工房によって本当に特徴はさまざまで、「琉球ガラスと言えばこの形のこの柄!」とはとても言えない程です。
いろいろご覧いただき、お気に入りの一品を見つけて頂けたらと思います♪
最近のコメント