下絵付けと上絵付けの違い
陶器や磁器に絵をつける基本に下絵付けと上絵付けがあります。
焼物は土から形を作り乾燥させてから素焼きをします。
素焼きの後、つまり、釉薬を掛けて焼成する前に色や絵をつけるのが下絵付けです。
染付は代表的で磁器に主として呉須の絵の具を使います。下絵付けでは素焼きの生地の表面が荒いため細かい繊細な絵を描くことが難しく、高温の本焼きに耐えられる絵の具は限られるため、色鮮やかな絵を描くことが出来ないのです。
対して上絵付は釉薬を掛けて本焼きをした後に描きその後焼き付ける為に低温で焼成します。よって、温度に耐えられる絵の具は多く、色鮮やかな絵を描くことが出来ます。その分、工程は下絵付けより多くなります。
先日、お伺い致しました渡辺志野さんは色鮮やかな絵ながら下絵付けだけで仕上げています。
釉薬を使って、思い通りの色を表現されています。要するに下絵付けだけど、上絵付であるかのような技法です。
う~ん、色々と考えるんだな~と感心しました!
それでは。和雑貨わらいや いけぽんでした。
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