• 2015.4.15
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国内外問わずに人気を集めている南部鉄器とは!?

南部鉄器のはじまり

南部鉄器の始まりは今から約400年ほど前までさかのぼります。茶道に精通していた当時の南部藩主が京都から釡師の初代仁左衛門清行を招き、黒木山の鉄、北上川の砂鉄を用いて、茶の湯釜を作らせたことがその始まりとされています。またそこからおよそ100年後、使い勝手が良い湯沸しということで三代目仁左衛門清尊が作ったのが、初めての南部鉄器・鉄瓶ともされています。

南部鉄器の伝統

歴代の藩主により強く守られてきた南部鉄器は残念な事に第二次世界大戦で軍需関連品以外の製造が禁止され、それに伴い職人も激減してしまいました。さらに追い打ちをかけるように、ガスの普及、生活の変化などからアルミなどが代替品として出回り重さも敬遠されるようになり、いつしか南部鉄器が生活から消えていってしまいました。しかし現代では、生活環境が見直される中で茶道具などの伝統工芸品の他、急須などの実用的な生活用品として南部鉄器にスポットが当たってきています。現在は海外からも注目を浴び、国内外問わずに人気が高まっており入手も困難な逸品となっています。

南部鉄器が人気の理由

健康を考えたり、またインテリアとして幅広く取り扱われるようになっているのも人気を高めている要因の一つと言えます。現代風にデザインをマッチさせたもの、伝統を守りつつ進化を続ける「南部鉄器」の今とこれからが楽しみです。

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※カラフルな南部鉄器の作品も多く食卓を華やかに彩ってくれます!

南部鉄器を使う利点

◆.健康に良いとされている。

南部鉄器の鉄瓶に見られるように中に入っている水に鉄がとけこみ、それを飲むことにより体内に鉄分が補給されるといわれています。鉄からとけだす鉄分を「無機鉄」と言いますが、この「無機鉄」の中でも2価鉄と3価鉄と2つに分かれ、鉄器から溶け出すほとんどの鉄分が吸収されやすい2価鉄です。

なぜ吸収されやすいのでしょうか?

動物性の食品に多く含まれている鉄分(ヘム鉄)と植物性の食品に多く含まれている鉄分(非ヘム鉄)とがあるのですが、より体内に吸収されやすいヘム鉄が2価鉄と有機化合物でできています。このヘム鉄が有機化合物ヘムという形でそのまま吸収することができるからです。鉄分不足が問題視されている女性などには大変おススメであります。ただし急須などはホーロー仕上げをしている場合は鉄分の吸収はありませんのでお気を付け下さい。

◆飲むと美味しく栄養満点です!

鉄瓶で沸かしたお湯は、カルキ(塩素)をほとんど除去します。鉄分がそこにとけだし、さらに味をまろやかにしてくれるという一石二鳥の代物です。鉄瓶で沸かしたものはミネラルウォーターよりも栄養があるとも言われている程です。日本茶やコーヒー・紅茶や食べ物を美味しくしてくれる、まさに魔法の水を作ってくれるのが南部鉄器の鉄瓶です。味や作法に厳しい茶道の世界でも好んで使われていることからも、どれほどのものかというのがお分かり頂けるかと思います。更には長くお使い頂ける経済的な南部鉄器は代々使う事ができます。このようにいい事ばかりの南部鉄器は一家に一台欲しいですね!

現在はオシャレな南部鉄器も多く現代のライフスタイルにマッチしたデザインも数多く見られます。高級感あふれる厳かな佇まいはインテリアとして存在だけで素敵な空間を演出してくれます。また、確かな技術から生まれる逸品は匠の技の結集で廃れる事のない伝統工芸品として楽しめます。

以上、和雑貨専門店 四季彩堂 池本靖史(いけぽん)でした(^^)/

 

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