• 2015.11.25
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日田・小鹿田焼の登り窯は、迫力満点!!

 先週のお話ですが、バイヤーいけぽんと共に九州地方へ行って参りました!

 

福岡・大分を中心に窯元めぐりをさせて頂き、またいろいろなお話を聞かせて頂きました。

 

その中でも特にすごいと感じたのは、陶器を焼くための「登り窯」です。

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遠くから撮影しないと入りきらないほど大きく、迫力満点でございました(@_@;)

 

・登り窯とは??

登り窯とは、山の斜面などを利用して作られている窯のことを言い、「袋」と呼ばれる部屋がいくつも連続しているのが特徴です。

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ガス窯や電気窯などの他の窯と比べて焼成が大変難しく、温度や土の微妙な加減、天気などによってもすぐに作品に影響が出てしまうのも特徴の一つです。

 

登り窯を使用している作家さんなどにお話を伺うと、やはり同じ柄で同じ色合いというのは2つと作れないとのことでした。

 

灰かぶりや、火ぶくれ(火が強く当たりすぎて水ぶくれのようになってしまうこと)なども良くあり、場合によっては窯に入れた時の半分ほどしか製品として出せないこともあるとのこと。

 

産地によっては、そのあたりが「味」として販売されていることもありますので、産地や作り手によってマチマチな部分だと感じさせられました(*^_^*)

 

・登り窯の大変なところ!

上記のように、諸条件により安定しないということも挙げられます。

 

また窯の大きさによっても違うところではありますが、袋内の棚組や窯詰め作業に数十日、窯炊きには数日間(24時間ずーっと!)を要します。

どちらも必ず人がいないとできない作業であり、体力的にもとても大変な作業です。

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また通常は窯を数日間冷ましてから窯出しを行いますが、急ぎで窯出しをしないといけない時などはまだ100度程ある窯の袋に入り込み作業を行うこともあるそうです!

靴底のゴムがとけてしまった、なんてお話も!!

 

 

登り窯を使って焼成をするには、人はもちろんのこと技術や体力・気力、時間など様々なものが必要とされていました。

 

余熱利用をするなどして効率の面で良い所もありましたが、少数のものを焼成するには向かないなどの理由から使用する人がどんどんと少なくなっていきました。

 

ただ今もなお伝統を守り続け、昔ながらの方法で作陶をされている方も多くいらっしゃいます。

 

まだまだ色々な産地に行ってみて、色々な風景をみて、色々なお話をお聞きしたい!

・・・と強く思った九州の旅でしたヽ(^。^)ノ

 

 

またこの度で出会った新商品も続々入荷予定でございます!

ぜひお楽しみに!!

 

 

以上、店長ひらたつでした!!

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