「革」の産地・姫路。~革のあれこれ
皆様はどんな素材の財布やバッグを使用していますか?
私の感覚ですが半分以上の方は「革」のものを使用している気がします!
「革」の製造で有名なのは兵庫県の姫路市。
兵庫県における成牛の革の生産量に関しては日本で一番であり、そのシェアは約70%にもなります。
・タンナーの街・姫路市
前述の通り兵庫県の中でも革の一大産地として有名なのは姫路市。
その歴史は古く、平安時代の書物から播磨地方(神戸市や姫路市を中心とした領域)にて製革業が行われていたことが確認されています。
この地域で皮革産業が盛んになったのにはいくつもの理由があります。
まずは鞣し(なめし)に必要な水がある「川」と、皮を干しておく広い「河原」があったことが挙げられます。
タンナーが集まる花田町は、すぐ近くに市川という川が流れています。
さらには西日本では多くの牛が飼われていたこと、温暖な気候で皮を干すのに適していたこと、経済の中心である大阪や京都が近かったことなどがこの地域での産業を加速させた要因とも言われています。
・革の種類
一口に革と言っても様々な動物の皮が使用されています。
一番多く使われているのはやはり「牛皮」。国内では様々な牛革の製品が作られていますが、原皮自体は85%を海外から輸入をしています。
他では馬や豚、山羊や羊や鹿、ダチョウやカンガルーなどの皮も使用されています。
各動物の種類によって特徴があり、また牛などは何歳の牛の皮かによって呼び名や稀少価値が変わってくるほどです。
・合皮って革なの?
よくお店などで「合皮(ごうひ)」や「PU(フェイクレザー)」など革に良く似た素材の製品を見ることがあるかと思います。
これらは「人工皮革」と呼ばれ、布の上にポリウレタンを塗布したものを言い厳密には革ではありません。
価格が本革に比べて低く、また雨などの水にも比較的強い為気軽に使えるというメリットもあります。
ただ本革と人工皮革の大きな違いは何と言っても耐久性です。
人工皮革は出来上がったその瞬間から劣化が始まります。2~3年ほどで表面がはがれ始めます。
本革は正しくケアをして使用していれば10年以上使用することができ、なおかつ味が出てきて愛着がわきます。
もちろん本革の方がオススメではありますが、用途によって使い分けが可能です。
それぞれの特徴を理解したうえでお買い物をされると、また違った視点から見ることが出来るのではないでしょうか?
以上、店長ひらたつでした!!
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