和雑貨専門店「四季彩堂」がお勧めする 和田一人女性陶画工 です。
和田一人
女性陶画工
和田一人さん 陶歴
- 昭和46年
- 父であり、土岐市無形文化財 染付師 故加藤芳州に師事
- 表千家指定作家 故野中春清に師事
- 昭和48年
- 大阪近鉄百貨店にて親子店
- 昭和49年
- 日本画府展 入選
- 昭和53年
- 名古屋三越にて親子店
- 昭和54年
- 名古屋松坂屋本店にて親子店
- 昭和55年
- 商社染付のデザインに従事
- 昭和59年
- 美濃陶画協会会員となる
- 平成9年より
- 岐阜県多治見市意匠研究所講師として染付指導にあたる 現在に至る
- 昭和55年
- 岐阜県土岐市セラテクノ土岐(陶磁器試験場)にて染付講座の指導
和田一人さん インタビュー
―和田さんのこだわりを教えてください。
焼成時間が長いです。上絵付けに五彩を使っています。
凹凸感のある盛り絵具をワンポイントで使用することで、全体の絵を引き締めています。
素焼きをしてから、白化粧でもう一度焼き、本焼成をします。
そのあとに上絵付けをして、色を重ねるごとに焼成回数が増えていきます。
手間がなかなかかかりますよ。
―絵は和田さんのオリジナルですか?
そうです。不景気だからという訳ではないですが、明るく縁起の良いもの(七福神や宝船など)を描いています。
また四季を大事にしたいと思っています。商品名にもある「山笑う」というのは春の季語で、春を表している柄です。
年中使っていただきたいので、同じ形でもお雛様や端午の節句の兜、椿や桜なども描いています。
柄によって釉薬を変えたりなどもしています。
―和田さんの作歴はどのくらいですか?
作歴自体は40年くらいで、染付を始めてからは30年くらいです。赤絵を出し始めてからは10年くらいです。
今では「陶画工」として赤絵を中心に描いています。
―「和田一人」さんというのは本名ですか?
本名です。旧姓になりますが、「和田」という苗字が絶えてしまうので、仕事の時だけでもと使っています。
―和田さんが描かれる絵について教えてください。
もともとは水彩画のような細かい絵を描いていました。
幼いころから間近で染付師だった父を見てきていたので、そのまま父に師事することとなりました。
ただ父が病気になり、このままではうずもれてしまうと思いました。
父の頃はよく売れたのですが、私の時代にはなかなかは流行しなくなっていってしまいました。
大まかな絵を描くようになったが、絵描き自体が少なくなっていましたね。
その時に「赤絵を描かないか?」と言われ赤絵を描くようになりました。
父の仕事のこともあり、道具や設備などは揃っていたので、すんなりと移行はできました。
水彩画なども描きますが、今では赤絵が代表作になってしまいました(笑)これからも赤絵は続けていくつもりです。
―赤絵は大変ですか?
そんなこともないですが、手間はかかりますね。
高温で焼かないといけないため、窯のレンガが縮んだりと窯がダメになりやすいという問題点があったりします。
また何回も窯を入れ替えたりしないといけないですが、窯が冷めるのを待たないといけないため、私の所は本焼成用のしっかりとした窯なので丈夫ですし、窯も小さめなので翌日には取り出すことができます。
―お仕事は楽しいですか?
仕事はめちゃめちゃ楽しいです!これで儲かればもっと楽しいんですけどね(笑)
絵付けも楽しくさせて頂いていますので、全然苦にならないです。
自分で商売をするようになって、前向きに明るく楽しく仕事ができるようになりましたね。