和雑貨専門店「四季彩堂」がお勧めする 甲州印伝 です。
甲州印伝
■印伝について
印伝とは鹿革に漆で模様をつけた革の伝統工芸品です。小銭入れや財布、ポーチからバッグなど大きさ・種類は様々で、古くから人々の間で愛用されてきた工芸品の一つです。
「印伝の」名前の由来は諸説ありますが、一説では南蛮貿易が盛んに行われていた17世紀、東インド会社から輸入をした鹿の装飾革が関係していると言われています。
その革がインドから来たためにインド伝来を略して「印伝」になった説、またその革が「応帝亜(インデア)革」と呼ばれそこから取った説などがあります。
現代では1987年に、経済産業大臣指定伝統的工芸品に甲州印伝が認定されました。古くから伝統として受け継がれてきた日本の革工芸。また受け継ぐだけでなく、その時代を反映しながら常に進化を続けています。
日本人が生み出す美の工芸をどうぞお楽しみください。
■甲州印伝の歴史
革工芸は古く奈良時代にはあったとされていますが、現代に見られる漆付けの技法については、江戸時代に甲州で誕生したと言われています。
戦国時代には武具や甲冑などにも使われるほど、強度があったという歴史ある工芸品です。
また伝承されてきたのはその「技法」だけでなく、時が経つにつれその「柄」も伝承されてきました。
日本人の美意識が生み出した柄の数は100種類以上ともされ、蜻蛉や瓢箪などの代表的な柄もその1つとされています。
現代でも伝統を継承しながら、印伝は進化を続けています。
■印伝の特徴
印伝の特徴と言えば、素材として「漆」が欠かすことのできない重要な要素となっています。漆の語源は「麗(うるわ)し」や「潤し(うるお)し」から来ているとも言われています。
漆の粘着力、防水性、表面の強さが印伝の実用性を高め、その光沢も印伝の美しい装飾にはなくてはならないものとなっています。
また形も様々で、小さいものだとがま口や小銭入れ、大きいものだとバッグやボストンなど目的によって様々です。
使えば使う程、使う人になじみ味が出てくるというのも印伝の大きな特徴です。
丈夫で飽きのこないデザインだからこそ長くお使い頂ける。自分だけのお気に入りをぜひ見つけてください。