向山文也さんの独特のデザインが秀逸です。
お茶会で注目を集めそうな抹茶碗です。
◆東京生まれの向山文也さんによるメリハリのある幾何学文様が特徴的な作品。モダンなデザインにファンも多い。ルレットによる点や線で区切られた不定形に筆で施釉するスタイル。一つ一つの区切りに丹念に釉薬を施す。使用している釉薬は9種類ほどと手の込みようである。手間を掛け出来た『象嵌釉彩』は宮内庁でお買い上げになるほどの評価を受けています。
【向山文也さんの工芸への道】
東京・池袋に生まれた向山さんの父は銀座を代表する店舗に納める装飾を凝らしたハンドバッグや宝石箱を製造していたため工芸の仕事には就きたいと思われていました。更には、親戚筋に膳所焼(ぜぜやき)という窯元があり、大学時には自然に焼物の道に進む事が決まったそうです。
【膳所焼】
琵琶湖のある滋賀県大津で17世紀頃から膳所藩で焼かれたお庭焼。瀬戸や美濃の技法を取り入れた茶入、茶碗、水指などの茶陶窯である。一時途絶えていたが向山氏の親戚が再興しました。向山さん自身も膳所焼の窯元で作陶を開始したが長くは続かなかったそうです。文様の仕事が出来なかったからである。
【那須烏山町にて作陶】
その後、陶芸教室などで働き現在の装飾法の一つでもある連続した細かな点模様は洋裁道具のルレットを使用するなどいろいろな道具を使って自由に作陶する楽しみから作陶を出来る環境として益子に1990年に移り1993年に現在の場所に工房を作られました。落ち着いた環境で文様に集中し新たなデザインも生み出されています。今後も楽しみな作家さんです。
【ちょっと変わったいいモノの贈り物】
一目見てこだわりが、手の込みようが伝わる向山さんの作品はお世話になった方々への贈り物にオススメです。モダンなデザインは都会的で使っていて楽しくなります。きっと喜ばれるとても素敵な作品。
【陶器の使い方】
陶器は吸水性、通気性があり、うわぐすりには貫入(細かいひびで、陶器地のひびではありません。)が入っています。
使用していますと茶渋や染みが、貫入部分や陶器地に入ってきます。
ご使用前にお湯にひたし、陶器に水分を充分含ませておくと、茶渋や染みがつきにくくなります。またご使用後はよく洗い、よく乾燥させてからしまってください。陶器ならではのやわらかい趣と、使う度に変化する景色をお楽しみください。
サイズ:茶碗 |
(直径)105mm×(高さ)85mm |
サイズ:桐箱 |
(幅)135mm×(奥行)135mm×(高さ)125mm |
素材 |
陶器 |
産地 |
栃木県 |
益子焼 |